毎日新聞の記者は自分が新聞社という巨大な権力組織を背中に背負っていること、笠に着ていることを自覚せずに取材してきたと言うことだろうか。

新聞記者のかつての取材は1対1の関係だった。

http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2007/02/post_12.htmlの一つ前の記事のhttp://blog.japan.cnet.com/sasaki/2007/01/post_10.htmlで引用されていた毎日新聞の「ネット取材考」というコラムに書かれていた一文*1
続けて、

それが大きく変わり、記者個人の名前や取材の仕方が不特定多数の人々にさらされる。メディアもそういう時代を迎えたことを思い知らされた。記者は名刺を出すことさえ、ためらうこともある。

とある。そうではなくて、一対多だったのがやっと一対一になったということだろう。記者にとってはやりにくくなっただろうが、それは同時に新聞社がこれまでどれだけ無力な*2個人を理不尽に尋問してきたかと言うことを示している。でもこのコラムを書いた本人はまったくそのことに気づいていない。馬鹿だ。

*1:実際の記事は見ていないので正確には書かれていたであろう一文。

*2:マスメディアに比べればの話